あっ!革って用意してないや。
どんな革を買えばいいのかな?
そうだ、あのお節介な星に聞いてみよう。。。
…なんて星だっけ?
ヤ…、ヤ…、ヤラシイ星!
誰がヤラシイ星やねん!
ヤライボシだよ!
ごめんごめん。
変な名前だから覚えられなかったんだよ。
(あれ?中の人は西の人なのかな。)
。。。変とちゃうし。
おほんっ。カービングに適した革はタンニン鞣し(なめし)の革だよ。
詳しくは別の機会に説明するけど、とりあえずはオススメ革紹介するから、それ使っといてね。
今回の目標はここまで
湿らせた革に、トレースフィルムの図案を写しました。
やり方を解説しますね。
革を準備しよう
すみません。
今回の課題に使用する革を説明していませんでした。
基本的にレザーカービングはタンニン鞣しの革なら何でもOKですが、メーカーや種類によって水の吸いやすさや打刻の具合なんかが変わってきます。
条件が異なると解説どおりにならないことがあるので、一つの革に絞らせていただきます。
昭南皮革の「昭南タンロー」DS ¥120ぐらい。
(DS:デシ。10cm X 10cmの大きさを1デシといいます)
2mmより厚い革だったら、問屋さんに割ってもらってください。(割る=薄くする)
割りは¥400ぐらいでやってくれます。
「昭南タンロー」って、革問屋さんに聞いてみてね。
あと、扱いやすさから厚みは2mmをオススメしてるよ。
使う工具はこれだけ
①図案を写したトレースフィルム
②モデラ
③カッター
④霧吹き
⑤ウェイト
⑥ファスナー付きポリ袋(ジップロック)
図案をトレースしたトレースフィルム
前回作ったトレースフィルムです。
まだの方は先にこちらの記事を読んでください。
鉄筆
トレースフィルムの図案をなぞって革にカタをつけるときに使う、先が金属の棒。
先端が細いものがオススメ。
カッター
革を裁断するためのものです。
普段レザークラフトで使っている刃物を用意してください。
ちなみにヤライボシが使用しているカッターはこちらです。
しっかり刃を固定できる「ねじ式」のカッターと黒刃の組み合わせを使ってるよ。
正直カッターは好きなものを使えばいいけど、刃は黒刃にしてね。
切れ味が全然違うよ。
霧吹き
ウェイト
こちらの記事で紹介していますので、読まれてない方は是非目を通してください。
ファスナー付きポリ袋
湿らせた革を保管するためのポリ袋です。
ファスナー付きならメーカーはどこでもOK。
革を粗断ち(あらだち)しよう
扱いやすいように、カービングをするパーツの型紙の大きさよりひと回り大きなサイズでカットします。
トレースフィルムにメモした型紙の位置を参考にカットしてね。
革に水を入れると、乾燥するときに油分が抜けます。
油分が抜けると革が硬くなるので、使わない革に水が入らないように切り離します。
革に水をいれよう
タンニン鞣しの革は水をいれる(湿らせる)と、圧力をかけたときにその形のままになる可塑性(かそせい)といった性質があります。
湿った革はカタをつけやすいってことだけ覚えていればOK。
湿らせるってどのくらい湿らせればいいのか分からないよ。
その人の好みもあるから一概には言えないんだけど、多すぎても少なすぎてもダメだよ。
だからそれが分からないんだって!
だよね〜。
まずはヤライボシの基準を説明するから、慣れるまではそれでやってみてよ。
革の芯がなくなるまで湿らせるよ
パスタにアルデンテってありますよね。
芯がギリギリ残ってて、歯ごたえがあるやつ。
ヤライボシの理想は、アルデンテを少し超えたギリギリ芯まで水分が到達した状態です。(名前知らない)
トコ面を均等に濡らすよ
銀面(おもて面)からのみ水を入れると、まんべんなく浸透するまで時間がかかります。
そのため、まずはトコ面(うら面)を霧吹きで均等にシッカリ色が変わるまで湿らせます。
霧吹きを吹きかけると革の色が濃くなるよ。
写真を参考に吹きかけてみてね。
銀面も均等に湿らすよ
銀面はトコ面より薄く湿らせます。
トコ面7割、銀面3割ぐらいの意識だよ。
軽く曲げてみて、芯の残り具合をみる
曲げてみて、様子を見ます。
- 芯が残っていたら、軽く曲げたときにまっすぐに戻ろうとする力がかかる→もう一度、両面に軽く水を入れる。
- 芯まで水が届いていたら、曲げたら曲がったまま→OK
- 水が多すぎたら、曲げたときに水がしみ出る→少し自然乾燥させる
革にトレースしよう
革の上にトレースフィルムを置きます。
ウラオモテに注意。
ピカピカの面が革とひっつく方だよ!
ウェイトで固定します。
鉄筆で図案を丁寧になぞります。
フィルムをめくって、トレースした後が見えればOKだよ。
あとウェイトは邪魔にならないよう、適当にずらすんだよ。
トレースフィルムに書いた、中央線のマークも忘れずトレースすること。
まとめ
・革の湿らせ方を解説しました。
・革へのトレースの仕方を解説しました。
次はカットだね